Catfish (Earthquake) print / Unknown
ぢしんの辨 絵師不明 1855年頃
“およそ天地の間ハ陰陽の二気を以て元とす このニ気和順なる時ハ穏なり それ地の厚き事 九万里にして四圍に竅(あな)あること或ひハ蜂の巣の如くまた菌(くさびら)の辮?(すぢ)に似たり 水火これを潜りて出入す 然るに陰気上に閉ぢ陽気下に伏するとき升(のぼ)らんとするに升ることを得ず因て地 漸ゝに脹れ時をまち陰気を突破つて騰る このとき大地大に震ふ たとへバ餅を焼て火気その心に透れバ漸ゝに脹れあがるが如し 故に強き地震ハ始め発する時 地下より泥沙(どろすな)を吹出し大地陥(おちいる)が如く覚ゆるハ陽気発してかの脹れたる地中の空穴縮まる也 されども一時に縮ミ尽さず 因て一昼夜に三四十度 或ひハ二三十度 少しく震ひて漸ゝに元に復すなれバ大地震の後 度/\震ふとも始のごとき大震ハあらざるの理としるべし 昔より今に至り和漢の大地震度/\にて既に史にも記し人の譚(ものがたり)をきくに ミな斯くの如し 然るをまたもや大に震ハんかと日を重ねて大道に仮屋をしつらへ寒風にあひ夜気をうけて竟に疾ひを発するを?な?ハず少しもこの理を知れらん人ハ婦児(をんなこども)によく諭して久しく路傍に宿することなかれ ○俗説にいふ 地下に鯰あり その尾鰭を動かす時 地これが為に震ふといふその?(手偏+處 よりどころ 據)を詳にせざれど建久九年の暦の表紙に地震の?(むし 蟲)とてその形を画き日本六十六州の名を記したり 六七百年以前よりかゝる説ハ行ハれき 佛経にハ龍の所為(わざ)といふ 古代の説ハかくの如しと地震考といふ書に記せり 思ふに當時雑書にハ必この圖を載ざる事なく その形もまた鯰にあらず龍に類せる異形のものなり 今またその圖をこゝに假て寅卯二ケ年地震津波の災異ありし國ゝを一眼に見する目的(めあて)となすのミ (黄)此色は嘉永七甲寅年十一月四日大地震ありし國/\なり (青)此色は同月同日地震の後 沖合鳴出し夜五半時頃大津波となりし場所なり (赤)此色は安政二年十月二日夜四ツ時関東諸國大地震の分 但此節津波ハなし”
#Ukiyo e #Unknown #Namazu e #Dragon #Map























